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How Do I Feel? : 落ち込む前に落ち込め

ょっと落ち込んでます。
このところ、自分が調子に乗りすぎてるなぁ、って思って。峰小沢くんのこととか、きんちゃんのお兄さんのこととか、浮かれて日記に書いたりして。
 たいてい、調子に乗りすぎるとそのあと大きな落ち込みがくるから、事前に小刻みに落ち込んでおくことにしてるんです。だから今日は、このまま寝ます。

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With a Brother, Without a Sister : 突然の誘い

sai77.jpgールデンウィーク前半です。海へ行ってきました。きんちゃんのお兄さんと。
 きんちゃんのお兄さんから電話あって、近くに来てるからちょっとだけ海にドライブに行こうと誘われました。てっきりきんちゃんも一緒なんだと思って、待ち合わせ場所で待ってたら、お兄さんだけでした。すこし躊躇したんだけれど、あまりにも誘って当然のようにエスコートするから、気がつくと助手席に乗ってました。

はここから近いんです。車で20分くらいで海浜公園に出ます。テラスになってるカフェがあって、そこでコーヒーを飲みました。海風はまだまだ肌寒くて、30分もすると体が冷えてきたので、帰ることにしました。
 きんちゃんのお兄さんも、首都圏の大学に行ってますが、こうして暇さえあると帰ってくるそうです。どうも肌に合わないんだって。彼女も同じ大学なんだけれど、授業が忙しくてなかなか時間が合わないから、むしろ一緒に住むこと考えてみたいです。なんだか大人な会話を聞いたような気がします。
 それからきんちゃんのこと、わたしのことをあれこれ。でもたいていはお兄さんが話をしてました。「妹がよく話しをするゆとりちゃんと話をしてみたくなった」と言ってたんだけれど、ただ話し相手が欲しかったのかな。

に戻って30分もするときんちゃんから電話。ちょっと怒った口調で「ゆとりって、いつからそんなに軽率な子になっちゃったのっ? 男の子と学校フケたり、お兄ちゃんの誘いとかに乗ったりして」だって。ちょっとカチンときたので「きんちゃんのお兄さんって、そんなナンパな人なの?」って聞き返したら、「そうじゃないけど・・・」って口ごもっちゃった。
 「だいじょうぶ、あなたの大事なお兄さんは取らないから」ってふざけて言ったら「あんなクソ兄貴、だれとくっつこうと構わないんだけれど、ゆとりにはね、もっと純粋な人とつきあって欲しいのよ」ときんちゃん。「わたしの大事なゆとりはね、男の子になんて渡さないのっ」って最後には付け加えてた。なんだかなぁ。でも峰小沢くんも、きんちゃんのお兄さんも、そういうんじゃないんだけど。


Two Of Us Going Nowhere : 午後のサボタージュ

休みの終わりごろ、校舎の渡り廊下で峰小沢くんに声をかけられた。わたしって、視力は悪くないんだけれど、いつも人から声かけられてばかり。自分では気が付かないみたい。どこ見て歩いているんだろ。
 峰小沢くんはバイト、続けているみたい。今日も学校が終わったらバイトらしい。他には天気の話とか他愛ない会話してたんだけれど。昼休みが過ぎて、わたしが教室に戻らないのを気にして、どしたの?って聞くから、首をかしげてみた。正直に、今日はサボっちゃおうかなぁ、って話をしたらびっくりしてた。峰小沢くんは、授業サボったことないみたい。というか、昼休み終わってもまだ戻らない時点で遅刻なんだけれど。

「一緒にサボる?」って聞いてみたら、峰小沢くんは一瞬考えて、すぐに同意した。「よしっ、いこう」って猫背にして小走りに行こうとするから笑っちゃった。だれも捕まえたりしないのに。でもそう思う自分って、「サボリ」の先輩みたいな、変な気持ち(笑)。
 それからふたりで駅前のハンバーガー屋に入って、延々とおしゃべりしてた。彼はバイトに行く前に、かばん取ってくるって学校に戻ったけれど、わたしはそのまま帰ることにした。
 あ、男の子と授業サポってふたりでハンバーガー食べたって、これってデートにはならないよね?、うーん、それともなるの?

Here Come Fresh People; 新入生来たる

学、復活です。というか無理やり。
 きんちゃんは、わたしがまだ眠ってるような時間、朝早く家に迎えに来たんです。でもって、わたしの部屋に入ってきたと思ったら、わたしの布団の中にまで入ってきて(!)あれこれといたずらして。。。もうっ、恥ずかしくて書けません!っ
 とにかく、ギブアップ。ちゃんと学校行きますって(しばらくの間は)。暗く落ち込んでるのはわたしだって嫌だし。

んちゃんが言うには「授業にはでなくてもいいから、とにかく新入生歓迎会手伝いなさいっ」だって。学校から予算が削られていく中、人手が足りなかったみたい。労働力としてこき使われました。手伝うかわりに、人前でギター弾くのだけはカンベンしてもらったんだけれど。

女の陣頭指揮の下、みんなのアイデアのつまった新入生歓迎会開かれました。部活紹介ではどこも凝っていて、劇あり歌あり新体操デモンストレーションありで、さすが高校生はレベルが違うと、新人たちは見入ってくれてました。大成功です。
 きんちゃんは裏方に徹してステージには一度も上がらなかったんだけれど、最後には同じ中学から来た後輩たちに取り囲まれてました。さすがに後輩たちに「これからは"きんちゃん"と呼びなさいっ」とは言えなかったらしく、以前のように"ミコサマ"と呼ばれて照れてました。同級生の取り巻きの女の子には厳しいきんちゃんだけれど、後輩には甘いみたい。中学でもほとんど先輩後輩の付き合いをしてこなかったわたしは、ちょっとうらやましく感じました。


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Spring Has Come For Sure; きんちゃんぎんちゃ

勝3敗。始業式以降、学校に行った数です。
 辛いとか悲しいとか、あまりそういうんじゃないんです。行っても行かなくてもどっちでもいいんじゃないかなぁ、と思うと起き上がる気がしないだけ。きんちゃんと電話でそう話しをしたら、明日の朝はゆとりの家まで迎えに行くから、必ず連れ出すからねっ、って言われました。わざわざ遠回りして来てくれるそうです。

んちゃにも聞いてみました。学校に言った方がいいか?って。
 ぎんちゃは、そういう質問に答えられるのはキミが中学生までの話なんだけれど、友だちとして答えるなら、金子ミコの言うことに賛成、と言われました。
 ぎんちゃってのは政府の児童情報支援システムであり、GINCHA と書きます。正式名称は"GINCHA Is Not CHAractors system"の略なのだそうです。(さっぱり意味がわかりません) 小学生中学生のデジタルデバイドを無くすため、10年前からこの国のすべての小中学生が無料で利用できるようになっています。情報端末が無料で貸し出されますが、ネット上で利用することも可能です。それぞれの児童ひとりひとりに合ったキャラクターが用意され、悩みや質問に答えてくれます。小学校低学年からの付き合いですから、わたしの癖や考え方をよく理解してくれてます。
 一方で当局は児童の健全なる育成のために情報を役立てています。どこまで情報を利用できるかの取り決めは法律で決められており、プライバシーは完全に守られると公報していますが、それを信用せずまったく使わない人もいます。きんちゃんの家でも至急された端末はその日のうちに物置に放り込まれた、と言っていました。
 利用できるのはふつうは中学生まです。中学になってまで、システムを使っている人は幼稚とバカにされるので、友だちが増えて行動範囲が広がるにつれて次第にGINCHA離れをしていきます。
 わたしは奨学金を受ける条件として3年間利用し続けることになっています。高校生のデータが必要なんだそうです。もっとも、わたしみたいなのがサンプルになるんじゃ、間違った高校生像ができてしまうんじゃないかな。

たしのぎんちゃは(名前もそのまま"ぎんちゃ"って呼んでる)うさぎ型をしています。わたしといるせいか、けっこうワルな性格になったように思います。